お台場就職試験物語
2005年 05月 04日
部屋の写真を整理していたらお台場のレインボーブリッジの写真に目が留まった。埋立地お台場・・・品川台場とも呼ばれてきたこの「お台場」の名は、おなじみの幕末のペリーさん来航時代、江戸の軍事防衛のために築造された砲台、つまり大砲(大筒)を設置するために築かれた台場からきている。台場は陸地ではなく埋め立て工事により設けられた。それも1つだけではなかった。今は「お台場海浜公園」の人工砂浜と陸続きになっている「第3台場」。大砲を置くための石づくりの砲座も残っている。公園の先の無人島で海鳥の楽園になっているのが「第6台場」だ。この第3、第6の2つの台場が現在まで残り、黒船に揺れた時代の歴史記念碑になっている。 そんなお台場もここ10年弱、ずいぶんと様変わりした。フジテレビの新社屋やパレットタウン、大観覧車 、ZEPP TOKYO、アクアシティー、大江戸温泉など観光スポットとして色々な物が出来てきた。
お台場にはパレットタウンが出来た当初はよく車で遊びに行っていた。まだ私が学生の頃の話しである。ただ、その時期に一度だけ遊びでない用事でお台場を訪れた事がある。それは大学4年の就職活動でレコード会社のエイベックストラックスを受けた時である。、試験会場は出来たてホヤホヤのZEPP TOKYOだった。たくさんいる受験者を見て半分諦めモードの私。その後の関係者の説明で、試験は数日に分けて行なわれると言われ(要するにまだたくさん受験生がいるという事)完全に諦めモードになった私。もはや敵前逃亡状態・・・しかしせっかく来たのだから試験は受けていこうと思った。話しのネタにもなるし・・・試験は1部と2部に分かれていた。1部は一般常識と適性検査で2時間ぐらいかけて行なわれた。そしてその後第2部の試験が行なわれたのだが・・・
まず何も書いてない紙が配られた。そして司会進行役は次のように言った。
「魚の絵を描いてください。制限時間は5分間。よ~い初め!」
さっ魚???何かの心理試験みたいなものなのか?実は1部の一般常識の試験が戦前の予想に反して意外と出来たような気がしていたので、何とかして2部もうまく乗り切りたいとこの時思っていた。しかし・・・絵心のない私の絵は辛うじて魚と分かるぐらい酷いレベルで、解答用紙には生物学会で発表出来そうな新種の魚の絵を私は描いてしまった。そして呆気なく試験終了。
後日、結果が郵送されてきた。当たり前の不合格。「クソ!魚が・・・」と当時は悔やんだが、実際は自分では出来たと思っていた一般常識も99%受かっていなかったと思う。そして私は「もう2度とエイベックス系のアーティストのCDは買わない!」とその時誓った。しかしそれから数ヵ月後、私は何事も無かったかのようにhitomiのCDを買っているのであった。(hitomiはエイベックス系のシンガー)
by hirajun-51
| 2005-05-04 18:46
| 日常生活の話し