辛子レンコンと我が家の歴史
2005年 09月 10日
生まれて初めて辛子レンコンを食べた。
辛子レンコンと言えば、私が幼稚園ぐらいの頃、辛子レンコンを食べた人が
食中毒を起こし、亡くなってしまったという事件があった。
もう20年以上前の話だと思う。
実はガキンチョだった私はその事件の記憶が強く残っていて、
「辛子レンコン=危険な食べ物」
という記憶が大人になってからも頭の中にインプットされ続けていた。
また、ちょうどその事件の少し前に、父親が出張先から辛子レンコンを買ってきて、それがたいして美味しくなかったらしく、(私は当時おこちゃまだったから食べてない)親の中では
「辛子レンコン=マズイ食べ物」
という記憶がやはりずっと残っていたらしい。
なので、我が家にはその後、一度も辛子レンコンが食卓に上がる事はなかったのだ。(私は親からずっと辛子レンコンは美味しくないと言われ続けていた)
それから20年以上経った現在、愛読書である美味しんぼで辛子レンコンの味を絶賛している描写があった。しかし、やはりなかなか食べる勇気は出なかった。
ところがである!
二度と我が家の食卓には上がることがないだろうと思われていた辛子レンコンが再び登場したのだ。
登場理由は、裏に住んでいる人の熊本土産。辛子レンコンと言えば熊本名物なのである。
さっそく夕食時に食べてみた。私は初挑戦である。見た目はレンコンの穴に辛子が入っていて、まわりを卵らしきものでコーティングしただけの非常にシンプルな物だ。
味は普通に辛子を付けたレンコンの味だった。
とにかく辛い!辛すぎる!!辛子を食べているのだから当たり前である。
しかし・・・なぜかあとを引く味だった。一枚食べたらもう一枚。しかもご飯が進む。酒にも合う。特別美味しいわけではないが、何故か気に入ってしまった。
20数年目の真実。それはまさに
「百聞は一食に如かず」
である。(ちなみに親は一枚食べただけでその後はまったく手をつけなかった・・・)
by hirajun-51
| 2005-09-10 21:36
| 私の美味しんぼ